さくらのしおり みに

桜 みゆきのつぶやき場所

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今書いてるのは、こんな感じ

↓以下小説。R18BLなので注意



「っ――!」
 体内に熱い雄が入り込んでくる。
 先刻まで「旦那様」と呼び、仕えていた男が背後から伸し掛かって、後孔に肉棒を埋めていた。
 ミアトは顔をシーツに押し付けて、漏れそうになる声を噛み殺し、眦から零れ落ちる涙を誤魔化す。
 痛みはない。けれど、
 張形と、全く違う――!!
 火傷するのではないかと思うほど熱い。
 浮いた血管が脈打っているのも感じる。
 何より、自分の意思とは全く違って動くそれは、ミアトの事情を構わずに快楽を引き摺り出してくる。
「っあ、あぁ……!」
 ずぶりと根本まで埋められた屹立に奥を突かれ、ミアトは身体を跳ねさせた。
「――随分、初心な振りが上手いな」
「ひぁっ!」
 背後から回された腕に、耳元で囁かれる声に、背筋が震えた。
 嫌な、はずなのに。
 それでも、後ろで快感を拾うことに慣れた身体は、男の手管にとろけていく。
「……ちが、おれ、こんなの……っ」
「嘘をつくな。()()()()()()()も込みで仕込まれてるんだろう?」
「……っ!」
 ゆるりと屹立が抜き差しされて、ミアトの中を擦る。
「こんな、つもりじゃ――、っああん!」
 乱暴に突かれて、ミアトは尻を高く上げたまま崩れ落ちた。
 涙で滲んだ視界に、月明かりを反射するナイフが映る。
「…………ごしゅじんさま」
 本当は今頃、その刃は今ミアトを抱く男の胸に刺さっているはずだったのに。
 ミアトはきゅっと目を閉じて、早くこの時間が終わるように、と与えられる快楽に集中した。
畳む



一応序章のつもりで書いたんだけど、
このシーンの視点人物、攻めに変更するので放流。


#創作こぼれ話 #個人出版 #KDP2025-04



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